続けるということ

先日、歯科で勤務する臨床家同士でオンラインミーティングを開催しました。


理学療法士 5名、セラピスト 1名の計6名です。
前回の第1回は4名でしたが、また次回の3回目は増えそうです(心当たりあり)。

”歯科でどんなことをしているのか、どんなことができるのか(これから)”

お互いの現状と課題を話すことで、客観的に自分を確認し合える時間になっていると思います。

個人的にもとても貴重な時間です。


私が歯科に勤務したのは6年前、東京にあるヤマグチ医院小児歯科でした。周りには歯科勤務の理学療法士は当然は誰もいません。
しかし、顎関節を勉強した時も誰もいなかったので、誰も助けてくれないのが当たり前。という変な感覚というか、慣れのようなものはあったかもしれません。
※ついでにこれがはじめて歯科医院に見学しに行った日の記念写真です。当時27歳ぐらいです。竹中先生も若いですね。笑)


そのまま整形外科での臨床に顎関節を落とし込み始めて、きっと周りのスタッフからは変人のように見られていたと思います。
しかし、周りの目よりも常に海外に目を向けて取り組んでいたのは今思っても良かった点かもしれません。

どこに目線(目標)を向けて動いているかで、周りの事はあまり気にならなくなるという自論です。

「海外の理学療法士が勉強してやっていることを、日本でやっていないのはおかしい」

そんな変人ならではの、信念みたいなのが自分を守ってくれていました。

顎関節のリハビリテーションに関しては和書はなかったので、洋書を読み漁りました。
※Amazonで「顎関節」、「Tempromandibular joint」とある本は、ほとんど持っています。

そんなことを4年程度続けていたら、勉強会団体から講演をお願いされるようになりました。
しかし最初は参加者が少なく呼んでもらうのか心苦しい時代もありました。

それが今、顎関節セラピスト養成講座では、初期セミナーが予約30人待ちの状態です。
これは事務局の林先生との足し算に、参加者の数が掛け算になった結果だと、本当に思っています。

そして最近では勤務する歯科院で臨床家の紹介やどこかの口コミで、遠くから治療希望で来院される患者様も増えています。

1人でやってきたことが誰かと縁ができ、そこにまた次々と縁が増えていきます。
その反面続けていると、必ず山もあれば谷もあります。

それは当然なことです。

しかし、そんなことよりも、とにかく”知りたい”、”症例をよくしたい”という気持ちが勝っていたので今も顎関節という関節を勉強できているのかもしれません。

「続けられている理由は何ですか?」と聞かれたら、主語は自分のためではなく、”誰かため”ということだったからだと思います。
「誰か」というのは、症例と日本の理学療法士や臨床家の先生方に当たると思います。

7年後の今、一人だけだったのが、仲間が増え6名になりました。
また続けてれば、きっと増えていくんじゃないかなと勝手に思っています。

これは私1人では救えなかった患者様が、1人でも多く救えるようになること。そして理学療法士協会に還元、また顎関節学会と理学療法士協会に連携の架け橋になれるといいな・・・勝手に信じながら続けています。

続けるという事は、おそらく生きている上で1番難しいことなんではないかなと思います。

もし続けられていることがあれば、続けて下さい。

 



”必ずそこに縁ができ、1人ではなくなると思います。”

 

 

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