胸郭出口症候群と顎関節
先日、千葉県内房リハ勉強会で胸郭出口症候群をテーマに発表させていただきました。
以前は代表をしていた勉強会で、今ははぎわら病院の趙君が代表をしてくれています。
コロナになり勉強会もオンラインになってしまいましたが、今回はアメリカや神戸からも理学療法士の先生が参加しくれました。
オンラインのメリットは、『どこでも誰でも』・・・ですね。
久しぶりに発表する機会をもらい、いつもとは違う緊張感を味わうことができました。
ご参加いただいた先生方は、本当にありがとうございました。
今回は胸郭出口症候群という顎関節では直接的ではない、珍しい発表をしました。
胸郭出口症候群は、前・中斜角筋、肋鎖、小胸筋部で絞扼され血管症状または神経症状が出現する病態をもちます。
※絞扼される要因は、色々ありますので今回は割愛させていただきます。
なぜこの発表をしようかと思ったかというと、実はある症例の方との出会いでした。
胸郭出口症候群の血管性症状が有意な症例の方でしたが、斜角筋の筋緊張が強くあり絞扼されているのは視診でも予想がつくぐらいでした。
「なぜ斜角筋の筋緊張が亢進しているのか」
ここを評価し、治療していかないといけません。
私は頸椎疾患を診る際は、必ず顎関節の評価もします。※肩関節と腰椎疾患も必ずします
実はその辺の数値を、先日地元の君津ブロック理学療法研究会で発表していきました。
※そのうちブログで亢進するかもしれません

今回出会った症例の方も、顎関節症状(特に開口・側方制限)がある方でした。
実はある顎関節の運動をしただけで、斜角筋の緊張が改善し胸郭出口検査も陰性にすることができたのです。
そのまま生活・姿勢指導と顎関節運動をHome-exで指導して、次回来院時には終了になりました。
この出会いが胸郭出口症候群と顎関節を勉強し直すきっかけになりました。
顎関節を動かす筋肉は咀嚼筋が主動作筋となり、拮抗筋に舌骨筋群、協調筋として頸部筋が作用します。
逆に考えると?ですが、顎関節の関節運動異常があると拮抗筋や協調筋には異常は筋活動が出現していきます(代償性)。
顎関節症に頸部や肩痛が副症状として日本顎関節学会でも報告されています。
これは顎関節自体からの関連痛、また上記の代償性による筋性疼痛の可能性もあります。
一方で臨床では顎関節由来の症例の治療がうまくいくと、頸部や肩関節痛などの疼痛症状、可動域や筋力も驚く程に改善するのを経験しています。
「今まで色々な病院を渡り歩き、今までが何だったの・・・」
と感動>落胆する症例の方を見てきました。
実際に私は感激している症例の顔を見て、
「よし!」と思うのではなく、落胆している顔(心)の方が印象に残っています。
綺麗ごとなんですが、綺麗ごとではなく・・・
「1人でも多くの患者を笑顔にする」
そのために今取り組んでいるのが、『顎関節リハビリセラピスト養成講座』です。
私は特殊な治療をしているわけでなく、顎関節の可動域、筋力、協調訓練といったシンプルな理学療法です。
”知っているか、知らないか”
それだけのことだと思っています。
是非、これをご覧になっている先生のお力をお貸し下さい。
PS
ついでに私は顎関節に関しては”もっと知りたい”、今はそれだけです。笑)
ついでに その2 明日はTochigi medical Laboratoryというところで1.5時間ですが講演をさせていただく予定です。
すでに50名の先生が集まっていただいたとのことで、胸が熱くなるばかりです。
→お申し込みはこちらから:顎関節の基礎